昨今、企業のベースアップや最低賃金の底上げなど会社員の給与見直しが新聞やニュースでも報道されることが多くなっていることやコロナ禍を経て、出社から在宅、リモートワークの広まりなど、私たちの働く環境はこれまでの働き方から大きく変化してきています。
中でも、これまで1企業で定年を迎えるような終身雇用の働き方から転職を行って1企業にとどまらずにキャリアを積む働き方へ、キャリア形成の観点でも変化が生じてきています。
私自身も今年に入り、転職活動を行い、これまで勤めていた会社を退職してコンサル会社への転職することを決めました。
今回の記事では、私自身がコンサル業界への転職活動を行って感じたことや経験したことを踏まえ、転職活動におけるポイントを伝えていければと思っています。
転職を行おうか迷っている方やこれからのキャリアに対して不安を感じている方の参考になれば幸いです!
今回転職に至った背景

これまで転職は今回を含めて3回行ってきました。
30代という年齢ではもしかしたら回数は多いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような経歴もありつつ、今回転職に踏み切った背景として、
・前職での年収の低さ
・今後のキャリア形成に対しての懸念
大きく2点の要因があり、転職を行うことを決めました。
前職での年収の低さ
前職で働いていた企業では業界の中でも年収や給与が低い傾向にあることで有名でした。また、昇給や賞与も目標達成に対して評価する制度であり、一見すると大多数の企業と大きな違いは無いように見えます。
ですが、評価方法が個人を評価する「絶対評価」ではなく「相対評価」での評価でした。社内での順位や競争意識を持った組織文化であればこうした相対評価もうまく定着させることができますが、社内での業務推進上、プロジェクトやチーム体制での業務推進が多いこと。また、目標達成度を重視する目標設定をしているにも関わらず、相対評価であったため、「なぜその評価であるのか?」という点に根拠が明示されにくいことが多くありました。
そして、昨今(2025年時点)では物価高により賃金上昇やベースアップが多くの企業で行われていますが、前職の企業では人事評価制度の見直しとともに基本給の削減が行われました。
削減金額を別途手当で賄うという内容でしたが、賞与も削減されること。そして今回の基本給削減に対する理由に関しての説明がなかったことで企業経営に対する懸念や前職企業の将来性に対して不安を覚えるようになりました。
今後のキャリア形成に対しての懸念
前職ではクライアント企業常駐でのBPRや業務効率化に対する業務コンサルティング、また社内メンバーの育成やプロジェクト推進といったマネジメント、PMO案件に携わっていました。
クライアント先での業務改善やコンサルティング業務に対してはやりがいもあり、「業務コンサルタントやPMOコンサルタントとしてキャリアを形成したい」という考えは入社当時から上長へ伝えておりました。ですが、自社内での管理職の入れ替えが頻発することや社内メンバーの育成や人事評価、自社プロジェクトのマネジメント業務を中心とした業務ウェイトが多く、クライアント業務のコンサルティングをほとんど行うことができずの状態になっていました。
場合によっては、本来管理職が行うべき契約や営業の業務依頼も発生することもあり、自分自身が目指したい姿に対して遠のくようなキャリアを歩んでいるなという感覚を持つようになっていました。
また、前述の給与の低さなどもあり中途採用で入社する社員の質も年々落ちており、人材育成やクライアントの期待する業務もこなせる人材が少なくなってきている一方で、クライアントへは高単価を求めていたため、キャリア・組織運営という観点で前職企業には将来性を感じることができずにいました。
こうした背景により、
・年収アップ
・業務改善やBPR、PMOといったコンサルティングを行えるキャリア
2点の希望を叶えるために転職活動に踏み切りました。
どのような業界を受けたか?

今回転職するにあたって、前職での業務経験や今後のキャリアの方向性も踏まえ「コンサル業界」を中心に企業選定を行っていました。
ただし、コンサル業界を幅広く受けていたわけではなく、
・BPRやオペレーション業務の業務改善
・PMOコンサルティング
・ITコンサルティング
といった職種を受けていました。
戦略コンサルタントやシステム開発コンサルタントなど、さまざまなコンサルタント業務はありますが、
・戦略コンサルタントは年齢的にも受かる可能性は低い
・年収アップであれば、これまでの経歴の延長線で求人応募したほうがよい
という転職エージェントのアドバイスがあったこと。
そして、自分自身の「年収アップ」や「今後のキャリア」の軸と合わせてもこれまでの経歴に沿った職種に関するコンサル企業の求人に応募しました。
なお、これまでの転職でも基本的には転職エージェントを利用して、転職活動を行ってきました。
過去の転職を含めても複数の転職エージェントを利用してきましたが、今回「MyVision」の転職エージェントをメインに利用させてきただき、様々アドバイスをいただきながら転職先企業の内定をいただくことができました。
MyVisonはコンサル業界に特化した転職エージェントであり、キャリアアドバイザーの方々も業界出身者の方が多く、コンサル業界への転職においては知見も豊富で的確なアドバイスやサポートを受けることができます。
私自身も利用していて、転職活動においてはMyVisonのキャリアアドバイザーの方のアドバイスが非常に参考になるとともに、大きなサポートを受けられたなと転職活動を終えて振り返ると感じました。
≪MyVisonでの転職相談はこちら≫
コンサル転職エージェント MyVision転職エージェントや実際の転職活動の進め方については下記以降で解説していきます。
どのような流れで転職活動を行ったか?

今回の転職活動では、
1.自己分析
2.職務経歴書、履歴書作成
3.転職エージェント、転職スカウト型サービス登録・面談
4.職務経歴書、履歴書修正、Webテスト対策
5.求人応募
6.面接、Webテスト実施
7.二次面接、最終面接
8.内定・オファー面談
9.前職での退職手続き、引継ぎ
という流れで進めていました。
転職活動を始めてから前職の退職まで約半年間程かかりしましたが、実際に求人への応募から内定をいただくまでは約1.5か月くらいの期間で進みました。
私の場合、1社目の内定が出た後に応募をした企業の選考もすべて行っていたため、約1か月で求人応募から内定まで進めてきました。
この転職活動の流れの中でも、
1.自己分析
2.職務経歴書、履歴書作成
3.転職エージェント、転職スカウト型サービス登録・面談
の工程はその後の転職活動にも大きく影響を与えるものだったので、特に重要な工程だったと感じています。
上記の3つの工程で行っていたことについては下記のようなことを行っていました。
自己分析
自己分析では、
なぜ前職から転職を行おうと思ったのか。そのきっかけや思い至った要因
前職までの自分自身の仕事における実績
自身の強みや弱み
大きく3点を振り返りつつ、洗い出しを行っていました。
今回の転職活動の中でもこの工程に1番時間をかけていました。
後にキャリアアドバイザーの方との面談でもフィードバックされましたが、今回を含めて3回転職を行っているため、それぞれの転職時になぜ転職に至ったか。そしてこれまでの転職が今後のキャリアに近づいているのか。そのストーリー性を明らかにすることで、面接時にどの企業でも聞かれる「なぜ転職活動を行っているのか?」という質問に対して説得力のある回答につなげることができたと感じています。
職務経歴書、履歴書作成
転職エージェントや転職サイトに登録する前でしたが、先んじて職務経歴書や履歴書の作成を行っていました。これまでの転職活動でも必ずこの2つの書類は必要になることは明らかですが、転職エージェントや転職サイトに登録する際に「職務経歴書」や「履歴書」の登録が必要な場合が多いです。前職で仕事を行いながら、仕事が終わった後に転職活動をしていたため、限られた時間で効率的に進める上では職務経歴書や履歴書は先に作成しておくと良いです。
転職サイトの登録をスムーズに行えること、転職エージェントへの添削依頼も登録・面談後にスムーズに進められたので、時間のない中で転職活動を進める上では自分自身のキャリアの振り返りとしても先んじて職務経歴書、履歴書は作成しておくと良いです。
また、履歴書はこれまでの経歴や職歴、取得している資格を記載していくためそこまで時間はかかりませんが、職務経歴書に関してはこれまでの自身の業務経歴だけではなく、自身の実績や強みやスキルを記載することが必要になり、時間のかかるだけでなく面接時の質問のきっかけにもなるので、早めの作成や添削、修正を繰り返して作り上げていくことが必要です。
転職エージェント、転職サイト登録・面談
今回の転職活動では計4つの転職関連サイトに登録をしていました。
その中でも最終的に「MyVision」の転職エージェントを活用して転職活動を進めていきました、
特にMyVisionにおいては、
・コンサル業界に特化している。
・業界出身者の方がキャリアアドバイザーとしてサポートしていただける。
・職務経歴書、履歴書や面接に対して手厚くアドバイスを頂ける。
・応募企業に関する情報、ナレッジがまとめられている。
といったように、コンサル業界を受ける方にとっては非常にメリットがある転職エージェントであると感じています。
特に、応募企業の情報やナレッジに関しては面接対策や応募企業を選定していくにあたりかなり参考になるものでした。
私もMyVisionのキャリアアドバイザーから共有いただいた内容を基にして面接対策を進めていくことで、実際の面接時もスムーズに回答していくことができました。
また、転職エージェントにおいてはどのエージェントを利用するかによってその後の書類添削や面接対策に大きく影響すると感じています。
例えば、書類の添削においてもポイントが記載されているかどうかを重視する方もいれば、面接での質問に対する回答も想定しながら添削する方もいらっしゃいました。
この点はアドバイザーの経験やスキルに応じてのものであるかもしれませんが、何社か転職エージェントの方への書類添削を依頼し、その解答を比較すると圧倒的にMyVisonのアドバイザーの方が根拠を持ってフィードバックしていただけているなと感じました。
業界出身という観点でもこうした書類添削や面接時の対策において適切にフィードバックをいただける点では、限られた時間の中で転職活動する上では重要視すべき点でもあるため、転職エージェント選びは転職活動の中でも重要な工程でもありました。
応募社数と選考への通過状況

転職活動ではコンサル業界を中心に求人へ応募をしていました。業務、オペレーション改善やPMOコンサルタントの求人は私が転職活動していた際は多くはなく、自身のキャリアやこれまでの経歴を踏まえ、応募していました。
私が転職活動していた際はDXコンサルタントやシステム開発に関連したITコンサルタントの求人が多い傾向にありました。
実際に応募したのは16社へ応募し、その後書類選考を通過して一次面接を行った企業が6社。二次・最終面接まで進んだのが3社でした。
(全体応募数から最終面接まで到達した割合は約19%ほどです。)
最終的には最終面接を受けた3社のうち、2社から内定をいただくことができました。
最終面接で落ちてしまった1社においては、企業役員の方との面接でした。
質問に対してはスムーズに回答していくものの、「なぜ自社なのか?」という志望理由に対しての切り替えしが弱かったなと感じることもありましたが、唐突にケース面接の実施が始まり、お題に対して即回答が求められるような状況でもあったため、適切な回答がうまくできなかったということもあり、落ちてしまったのではないかと振り返ると感じています。
よく最終面接まで進むとほぼ内定に近いという話も伺いますが、実際は応募企業の上位の管理職や役員が面接されることも多く、自社とのマッチ度合いや条件を見られることも多いため、最終面接も気を緩めずに対策を行うことは必要です。
最終的にどのように転職先を決めたか?

前述のとおり、今回の転職活動では最終的に2社から内定をいただきました。
ですが、内定をいただいた2社どちらに進むかを決めることが今回一番難しかったと感じています。
理由として、転職活動を行う上で軸としていた、
・年収アップ
・業務改善やBPR、PMOといったコンサルティングを行えるキャリア
2点について、2社とも希望に沿う形の内容であったためです。
当然ながら2社それぞれ業務内容や年収の金額には若干の違いがあるので、それぞれのオファー条件の比較もしながら検討を進めていきましたが、最終的にオファー受諾の決め手になったのは、これまでの面接における「逆質問での回答内容」や「面接官の人柄」を見て、
自身がその企業に入社した時に働きやすいか?
内定先の企業で働くイメージが持てるかどうか?
ということを具体的にイメージできる企業を選びました。
実際に内定辞退した企業のほうが年収は若干高かったですが、働きやすさや今後関わっていくであろう社員の方々と面談をさせていただき、働くイメージや転職後にどのように活躍していけそうかというのを具体的にイメージできたのが、オファー受諾の最大の決め手になりました。
面接では、面接官からの質問に対して回答していくだけでなく、
・逆質問にて、転職で重視する軸について知れる機会がある。
・面接官との会話を通して、その企業で働く方の人柄を知ることができる。
2点について、私自身は気を付けて面接に臨んでいました。
求人内容に記載のあること、またWebサイトや企業のホームページだけでは「転職活動の軸に沿っているか?」、「働く・活躍できるイメージが持てるか?」という具体的な所まで落とし込むことが難しいことは難しいと思います。
事前情報として転職エージェントのアドバイザーの方やホームページから得た情報を基にイメージを持ち、面接の逆質問時にイメージ通りであるかをすり合わせていくといったことを行っていくと、その後の二次・最終面接時の志望理由への回答内容をブラッシュアップしていくことにもつながります。
また、転職前後で入社後に「思っていたことと違う」というミスマッチを防ぐことにもつながります。
転職活動における面接は自信をアピールするだけでなく、応募先の企業の方と会話できるチャンスでもあるため、逆質問の内容や面接官の人柄を知ることにも注視し、志望先企業の解像度を上げ、その後の面接対策や内定承諾時の参考にしていくうえでも大変重要な機会になってきます。
転職活動でどの転職サイトを利用すべきか?

ここまで、私自身の転職活動における体験談や転職におけるポイントを解説してきましたが、これから転職活動を行っていくのであれば、「転職エージェント」を利用することがおすすめです。
転職エージェントは転職活動を効率的に進めていくための強力なサポーターとして活用していくことができます。
特に、下記の点では私も転職エージェントを利用していてメリットを感じることがありました。
・非公開求人や応募企業の情報を得ることができる。
・自身のキャリアの方向性とマッチした求人を紹介してくれる。
・書類添削やフィードバック、面接対策に対して手厚いサポートがある。
・内定後の条件交渉を行ってくれる。
働きながら転職を行っていると、必ず障壁となるのが「転職活動を行う時間を確保するのが難しい」ということだと感じています。
特に求人応募後にWebテストや面接の実施を複数社並行して進めるとなると、スケジュール調整や管理が非常に大変になってきます。
そのため、働きながらの転職活動においては「いかに効率的に転職活動を行うか?」というのは重要なポイントになってきます。
その上でも、転職エージェントは求人、企業情報の情報収集から選考時の対策、内定後の条件調整までを無料で行ってくれるため、効率的に負担感を軽減させて転職活動を行うことができます。
中でも、コンサル業界で転職活動を考えられている場合は「MyVision」がおすすめです。
私自身も今回の転職活動で大変お世話になりましたが、
・コンサル業界に特化している。
・業界出身者の方がキャリアアドバイザーとしてサポートしていただける。
・職務経歴書、履歴書や面接に対して手厚くアドバイスを頂ける。
・応募企業に関する情報、ナレッジがまとめられている。
という点でほかの転職エージェントと比べてもサポート内容が充実していました。
また、アドバイザーの方も書類選考、面接対策に対して「なぜ良いのか? なぜ悪いのか?」を根拠を持って説明してくれるため、フィードバックを受ける側としてもわかりやすく、納得感も持てるため、自信をもって選考に臨むこともできました。
転職活動を進めているとどうしても不安感や焦りを抱く場面もありますが、「MyVison」のアドバイザーの方々のサポートによってだいぶ心にゆとりをもって転職活動を進めることもできたなと感じています。
また、1day選考という形で1日で最終面接まで行うことができる選考もMyVisonでは行っているため、短い期間で転職活動を進めることもできます。
MyVisonでは無料で転職相談を行っていますので、コンサル業界への転職を考えられている方は一度転職相談を行ってみると良いです。
コンサル転職エージェント MyVisionまた、そのほかの転職エージェントとしては下記がおすすめです。
JAC Recruitment
転職・求人・人材紹介のJAC Recruitmentまとめ

今回は転職について私自身の体験談を基に、転職活動におけるポイントや行ってみてよかったことについて解説してきました。
昨今、ベースアップや最低賃金の引き上げ、そしてリモートワークやハイブリッド勤務の定着によって、働く環境は大きく変化しています。終身雇用から脱却し、自らの市場価値を高めながらキャリアを築くのが当たり前になってきた現在、転職はネガティブな選択肢ではなく、自分自身のキャリアを形成するために必要なアクションでもあります。
転職活動を私自身が実際に行って、良かったポイントとして、
・自分の強みや弱み、キャリア志向を言語化して「キャリア形成における軸」を明らかにする自己分析。
・働きながら限られた時間で効率的に転職活動を行うため、転職エージェントを最大限に活用する。
・面接時の逆質問や面接官の人柄から、自分がその企業で働いていることが具体的にイメージできるか思考する。
こうした点は転職活動や内定受諾に向けた企業選定をしていくうえでも重要であったと感じています。
転職は人生のなかでも大きな決断を迫られるイベントでもあります。ですが、限られた時間の中で「何をどのように進めていくべきなのか」を一人で優先度をつけて進めていくことは難しく、かつ非効率な状況にもなってしまいかねません。
そのような場合には転職エージェントを利用し、まずは自分自身の迷いや現在の働く上での不安を相談し、キャリアを具体化することやそのように転職活動を進めていけばよいか解像度を高めてみましょう。
本記事を転職活動への一歩を踏む出すことや、現在の転職活動における参考にしていただけたら幸いです。
コメント