お金に関することには、いつも悩みや不安に思うことが多々あるかと思います。
例えば、奨学金、住宅ローンの返済、老後の資金、年金などと、人生を歩んでいく中で先の読めないこともあります。
そこで、自分の収入と収支を管理する。いわゆる「家計の見える化」を行うことで自身が健全な家計なのかどうかチェックしてみましょう!
【結論】
- 家計を見える化することで、自身の家計が健全か否かを知ることができる。
- 家計を知ることで、将来に対する不安の解消につながる。
- 家計の見える化は4つのステップを踏もう。
- 収支確認表、バランスシート、ライフイベント表、キャッシュフロー表を参考に見える化してみよう。
- 【おまけ】おすすめの家計簿アプリ 「Zaim」
なぜ家計を見える化する必要があるのか?
「通帳を見ると貯金額が増えているから、家計簿は漠然と頭の中で計算している。」
「奨学金や住宅ローンなど、毎月滞りなく返済できているから大丈夫だろう。」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
貯金が増えている、負債を返済できているのはいい事ですが、
「突如病気になってしまった…」
「家電や家具の買い替えや転勤で引っ越しが必要になった…」
などなど、突然大きな金額のお金が必要になることは、人生起こりうることです。
そのようなときに、想定外の出費が発生してしまうと、不安やストレスを感じてしまうと思います。
こうした不安やストレスは想定外の出費が発生した時だけでなく、負債(奨学金、ローン)の返済でも抱えてしまうこともあります。
そのため、家計を見える化することによって、
「自身の家計が健全か否かを知る」
「将来に対する、お金の不安やストレスを軽減できる」
こうしたメリットを得ることができます。
家計の見える化にはどうすればいいのか?
以下の4つのステップを踏んで、見える化から行動に移してみましょう。
【4つのステップとは?】
ステップ1:収支の現状把握
ステップ2:「いつ」、「どんなイベントがあるか」、「どれくらいのお金が必要になるか」、将来について整理
ステップ3:将来のイベントに対して、目標を設定
ステップ4:目標に向けて、現状の収支を見直し・改善
ステップ1:収支の現状把握
自身の収入と支出がどれくらいなのか、そしてその差分はプラスなのか、マイナスなのかを明らかにしてみましょう。
漠然と、「貯金しよう!」と思っていても、収支がマイナスだったら貯金できないですよね…
まずは、「前月の収入と支出がどれくらいであったのか」を洗い出してみましょう。
いきなり1年分となると、それなりに労力もかかりますし、モチベーションが続かないなんてこともあります。
比較的、思い出しやすく、自身の収支状況が見えやすい「前月」から見える化してみましょう。
ステップ2:「いつ」、「どんなイベントがあるか」、「どれくらいのお金が必要になるか」、将来について整理
長い人生、「進学」や「結婚」、「出産」など多くのライフイベントが発生しますが、
どのイベントもお金が大きく動くタイミングでもあります。
いつ、どんなライフイベントがあるか、その時にどれくらいのお金が必要になるか。
これから将来起こりうるイベントとその時に必要なお金の金額を整理してみましょう。
【なかなかライフイベントが見通せないときは…】
まずは直近1年、3年、5年と近い将来で「どんなイベントがあるか?」
「どれくらいお金が必要になるか?」を考えてみましょう。
20代の方が、いきなり60歳の時のことを考えてみるといっても、なかなか想像しづらいですよね。
将来のいつ、どんなイベントがあるのかすぐに思い浮かばない場合は、直近1年とか3年とか、
近い将来で整理してみましょう。
ステップ3:将来のイベントに対して、目標を設定
現状の収支状況と将来、どんなイベントにどれくらいのお金が必要になるかを牧らかにしたら、
将来のイベントに対する目標を立ててみましょう。
例えば、2年後に結婚式を挙げる予定で、結婚費用を総額200万円で考えているとします。
この際、ご祝儀を50万円と仮定して、残り150万円を自分たちで出費する必要があります。
この150万円を結婚式までに作り出す必要があります。
ここで、「2年後の結婚式までに150万円を貯める」という目標が1つできてきます。
【ポイント】
目標を立てるときは細かく期間を決めて目標設定しよう!
2年後に150万円を貯めるといっても、実際に支払いをする1週間前から150万円を貯める…
なんてことになると、とても現実的ではないですよね。
150万円を貯めることは最終目標ですが、2年間という期間のうちにいつまでに、どれくらいの金額になっていることを目指すのか、目標を小分けにして考えてみましょう。
例えば、1年後に半額の75万円、半年で33万円…といったように、150万円という最終目標を達成するまでの小さな目標を設定しましょう。
このように、目標を細かく設定することで、
- 目標に対する進捗状況が確認しやすい。
- 小さくても目標を達成できると、モチベーションを保ちやすくなる。
など、最終目標達成に向けてポジティブな効果が生まれます。
ステップ4:目標に向けて、現状の収支を見直し・改善
目標を設定したら、行動あるのみ…ですが、どう行動すればいいの?となってしまいます。
そこで、ステップ1で現状の収支状況を確認しました。この収支状況から目標達成に向けた見直しや改善をしてみましょう。
例えば、150万円を貯める必要があるが、現状の収支状況が毎月マイナスであったら、お金がたまるどころか減っていってしまいます。
ここで、「目標から逆算して見直し・改善策を考える」ことを意識してみましょう。
2年間(24か月)で150万円を貯めるのであれば、月62,500円を貯めることで達成できます。
では、実際に現状の収支状況で、この62,500円を作り出せているかを確認してみましょう。
62,500円以上の金額を貯められていれば良いですが、そうでない場合は支出を抑えること、
または新たな収入源を作る必要があります。
(本業だけでなく、副業収入を考える。投資をする。など。)
大事なのは、目標を決め、それに向けた現状の見直し・改善を定期的に行いましょう。
最初に改善策を考えたり、見直しをしてみても、計画通りに進むことは難しいです。
どうしても予定外の出費が発生してしまうこともあるでしょう。
そのため、細かく設定した目標を達成できているか?を確認しながら、定期的に家計の見直しを行っていくと目標達成に向けて軌道修正することもできます。
家計の見える化に向けた4つのツール
家計の見える化をするために、ステップも踏まえてここまでお話をしてきましたが、
いきなり何もない状況で見える化してみようとしても大変ですよね。
そこで、
- 収支確認表
- バランスシート
- ライフイベント表
- キャッシュフロー表
の4つについて紹介します。
なお、この4つのツールは下記、日本FP協会のサイト上でPDFファイルとExcelファイルにてダウンロードすることが可能です。
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会 (jafp.or.jp)
収支確認表
「収支確認表」は、現在の収入と収支を書き出すことで、自身の家計が赤字であるのか、
それとも黒字であるのかを明らかにする際に使用します。
バランスシート
「バランスシート」は、自身の預貯金や有価証券、住宅といった不動産を含めた資産とローンや
奨学金といった負債を書き出すことで、自身の本当の資産(いわゆる純資産)を明らかにすること
ができます。
この、「収支確認表」や「バランスシート」は現状の家計を把握する際に使ってみましょう。
ライフイベント表
「ライフイベント表」は、自身や家族のライフイベントがいつ起こるか、またその時にどれくらいの
お金がかかるのかを書き出す際に用います。
特に家族がいる場合は、家族の年齢も一目で確認できるので、自分が何歳の時に子供のライフイベントが起こるのか?逆に子供が何歳の時に自身にどんなライフイベントがあるのかを整理することにも
使いやすいです。
キャッシュフロー表
「キャッシュフロー表」は、現在から将来までの家計の変化についてチェックする際に使用します。
将来の収支の推移やライフイベント表と組み合わせることで、今後起こりうるライフイベントの際に、どれくらいの収支、そして貯蓄残高となっているかを明らかにすることができます。
「ライフイベント表」と「キャッシュフロー表」は将来、いつ、どれくらいのお金が必要となるか。
また、将来に向けた目標設定や目標に向けた見直し、改善に活用することができます。
日々の家計簿なら、アプリを使おう! おすすめは「Zaim」!
ここまで、家計の見える化についてお話してきましたが、明日から簡単に家計簿つけて家計を見える化していきたい!という場合もあるかと思います。
そんなときに、スマホのアプリを活用するが手っ取り早いです。
でもどのアプリを使ったらいいのか…いろいろなアプリがあるので悩みますよね。
そこで、私が使っているアプリ、「Zaim」をここではお勧めします。
家計簿アプリ Zaim 簡単・無料でできるお金の管理
なぜ使っているかというと、
・PC、スマホどちらでも使える。
・CSVデータで入出力が可能。出力したデータを加工しやすい。
・スマホアプリでは、レシート読み込みが可能。
といったメリットがあり、よく使っています。
特に、レシートの読み込み機能は役立っています。
なぜなら、普段いろいろと買い物していると、「いつ、どれくらい使ったっけ?」とわからなくなってしまう場合もある。そして何より、レシートを見て、入力する面倒さが
削減できるのが良いです。
有料版もありますが、今のところ、無料版でも問題なく使えます。
- いろいろアプリがあって、どれを使っていいかわからない。
- レシート入力するのが面倒くさい
そんな方はぜひ使ってみてください。
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